当院では上下肢の痙縮に対するボトックス注射も行っています。
脳血管疾患(脳梗塞)の後遺症としてみられる運動障害のひとつに痙縮(けいしゅく)という症状があります。痙縮とは、筋肉がつっぱり、手足が動かしにくくなる状態のことです。このような状態になると、手の指が握ったままで開きづらかったり、肘が曲がり伸びづらい、足の先が足の裏側の方へ曲がってしまうなどの症状により、日常生活に支障をきたしてしまいます。また、痙縮そのものがリハビリテーションの障害となることもあるので、痙縮に対する治療が必要になります。その時にボトックス注射を行います。
ボトックス注射を行ったあとはリハビリテーションも大切です。
ボトックス注射の効果持続は約3ヶ月ですが、直後からリハビリテーションを行うことで運動能力の改善が見られやすくなります。
治療に関して、興味がある方は、まずは外来受診していただき、ボトックス注射の適応があるのかどうか、判断させていただきます。お気軽にご相談ください。